国債,大丈夫かねえ

赤字国債をいくら発行しても貸し手は国内の投資家や銀行なんだから問題ないとはよく言われる.国のバランスシートでは資産と負債が同額で並ぶことを指摘して「ほら,大丈夫でしょ?」という.
 
いくら金融の素人でもそれは分かる.分からないのは,それが本当に健全なのか?だ.
 
毎年,赤字国債を発行すると,ばらまかれたお金は市中に回り,結局は銀行の預金となる.と同時に銀行の資産に国債が同額だけ積みあがる.確かに借金と資産のバランスはこれで取れている.そして,国債は市場で流通しっぱなしなら特に問題は起きない.
 
けど,銀行が勝手に預金と国債を酸と塩基みたいに中和できるわけではない.つまり国債が粛々と市場で流通すると言っても,(素人的には)通常の万札とは別系統のお金が毎年30兆円も刷られているようなもんだ.
 
とはいえ,赤字国債の発行を止めたら,その分だけGDPが減るしね.触らぬ神にたたりなしみたいな感じじゃないのかなあ.
 
ーーー
後日追記:
流通している国債日本銀行が買い上げることはできるそうだ。(調べてから書くべきでした)となると実質的には国債分のお札を刷っているのに限りなく近い。う~ん。