小さくてつまらない出来事

久しぶりにJRに乗った.私はドアの近くに立っていた.ボックス席の年配男性はこちらから顔が見える位置にいる.

列車がある駅に到着して,年配男性の向かいに座っていた女性が立ち上がってドアの方へ向かおうとした時,彼は「これあなたのですか?」という意味のことを女性に言った.耳が遠いのかやや大きい声.そのモノは着席中,彼女のそばにあって持ち物に見えていたのか,それとも立ち上がることによって隠れていたのが出てきたのだろう.しかし,実際は誰かの忘れ物だったらしい.女性は自分のものではないことを言ってそそくさと降車した.

これだけのことである.この女性は見たところ30歳前後だったが,返答の声色というか伝わってくる雰囲気は,軽い恐怖ないし迷惑を感じているような印象であって,少なくとも感謝は一切感じられなかった.確かに,女性の立場に立ってみれば,一つも利益にならない声掛けだった.面倒な返答,数秒の浪費,味わわされる恐怖.だが,彼は親切で言ったのだ.大いに感謝せよとは言わないが,リアクションの方向性は感謝であるべきだろう,と思ったのだ.

見知らぬ男性に声をかけられて,不信感と恐怖で頭がいっぱいになり,状況を客観視する余裕がなくなったと想像する.ここに深く長い溜息を吐いてしまう.いかにも器が小さく情けない.子供なら仕方ない.特に,女の子は小さいころから,何かの被害者にならないよう気を付けろと教えられて大きくなるわけだし.しかし,いい歳して・・・と思うわけだ.

見つからないSF

35~40年前に確かに読んだという記憶のあるSF小説で,設定だけ覚えていて,プロットははっきりしない,というのがある.タイトルとか著者名も覚えていない.ChatGPTにかなり相談してみたが,これだという作品が見つからない.ハヤカワSF文庫だったと思うが,少なくとも今は廃版になっているようだ.

 

設定はこうだ.

突然変異により生じたニュータイプの2種類の人類と従来の人類が共存している.ニュータイプの一つは超高知能種で,例えば互いに重力が作用する3体の動きを頭の中でシミュレートできたりする.もう一つは他人の思考が読めるタイプだ.突然変異は現在進行形で生じており,普通の家族に超高知能の子供が生まれることもある.

世界は,ニュータイプ達がせめぎ合いながら取り仕切っている.旧人類は滅ぼされたり虐待されたりはしないが,被支配階級とならざるを得ない.そういう状況で細々と,しかしたくましく生きる彼らが印象に残る.(ここまで,設定がはっきりしているのにヒットしないのはなぜだろう?夢でも見たのか?!)

 

このSFはなんとなくいつも心の中にあったが,その訳は,優秀な人たちの中で,如何に凡人が彼らに伍しながらやっていくか,という課題が自分にとって身近だったからだ.ただ,最近は,この超高知能種がAIに重なって見える.さらに言えば,AIに思考が読まれているような感覚から,テレパス種にも見えてくる.と言うわけで,もう一度読み返してみたいと思っている次第.

属国化について

所詮はおっさんの飲み屋話のレベルだけど.
もし習近平が失脚したらどうなるだろう?なんとなく,中国が若干,民主化の方向に進むのではないか,という淡い期待が生じるかもしれない.日本のリベラル派は再び中国に理想を見,一方,押し付けられる西洋的価値観にうんざりしている保守派も親中的になるかもしれない.中国と「うまくやれば」短期的には得だろう.とは言え,中国から領土的野心がなくなるはずがない.だから,習近平が失脚した方が,かえって危ない気がする.
 
以前,こういう記事を書いてみた.
https://blog.hatena.ne.jp/plakan/plakan.hatenablog.com/edit?entry=26006613772975087

 しかし,よく考えないまでも,中国が日本を領土に含めたところでデメリットも大きいので,属国化して都合よく操る方がいい.大した資源はなく,災害と高齢者は多い.併合までしなくても,ほとんどの政治的操作はできそうだし.

「属国」という正式な地位があるのかどうかは知らない.要は,内政も宗主国の同意なしにはできないという状態だと考えておく.まとまりがないけど,そうなったら,何が起こりそうか,思いついたことを書いてみる.
 
  • 属国化は徐々に進行する.最初は穏やかに始まるので,こちらが性善説でいる限りは拒否できない.
  • 中国に留学する若者がエリートになる.その結果,親中エリートが日本を統治する.
  • 中国籍の人間が政治の中枢に入ってくる.
  • 貧しい人々は中国に出稼ぎに行く.
  • AI化で余った中国人が入植してくる.
  • 海洋資源は共同開発となり,利益は中国が持っていく.
  • 駐留アメリカ軍は出ていき,代わりに人民解放軍が居座って,中国の軍事拠点化し,アメリカと対峙させられる.
  • なけなしの先端技術は短期間で盗まれ,日本から強い産業が皆無になる.
  • アメリカの軍事技術や機密が盗まれ,米中軍事バランスはますます中国有利となる.
  • 職人的技術は中国製AIが盗み取る.
  • スパイは活躍し放題.
  • 中国人の犯罪を取り締まることができない.麻薬密売など反社会的活動の拠点となる.中国当局が取り締まるかどうかは,中国の匙加減となる.中国の影響下にあることを示したい場合は取り締まるが,儲かるなら反社会勢力は野放しにされる.
  • 反中的言論は分からないように封殺される.目立つ者はいつの間にか消える.
  • 歴史は改ざんされ,日本は古代から中国の属国だということになる.そのように国際的に発信される.また,そのような教育のため,子供と親は当面は対立するが,やがて日本人もそれを信じるようになる.
  • 日本の伝統はすべて中国発祥で格下扱い.伝統的事物も同様(抹茶がそうなりつつあるように).
  • 日本人としての一体感や民族意識はなくす方向で教育され,中国の一部という気持ちになる.日本国は形式的に存続するだけ.もしかすると,中間共同体意識も推奨されず,集団でまとまらないように配慮される.
  • 人口減少政策がとられる.少子化は放置か加速するように配慮される.中国人との同化が自然に進行し,大和民族は消え去る.
 
もっとあると思うけど,専門家が見たらもっと違うものもあるだろうけど,きりがないので一旦止めておく.そういう次第で,日本も軍備拡張しなければならない,と直結させるつもりはない.万が一にでも軍事衝突することがあれば,戦場に行くのは若い人だから.しかし,さらに後の世代のために属国でいいの?とも思う.軍事衝突せずに何とか日本の地位を守るためにはスパイ活動の取り締まりは最低でも必要だ.この点は飛躍とは思わない.
 
●そうなったとき,天皇陛下はどうふるまわれるか?・・・これは難しすぎる.

欧州異常高温の原因に関する補足的考察

欧州の記録的な高温だが,

欧州の猛暑は単なる異常気象なのか 記録的熱波の原因と、温暖化への意識改革|SOLAR JOURNAL

一応,CO2を原因とする気候変動の一つの現れという説が本流であるとしても,少し他の原因も考えてみたい.

欧州全体で風力発電の設備導入量はおよそ300 GW.これは定格ワット数だから,実際の発電量はこれに稼働率を乗じなければならない.少しネット検索すると洋上風力で50%,陸上で30~48%だという数字が出た.ざっくり40%だとすると,120 GWが平均出力と言うことになる.

この電力の源は,無論,風の運動エネルギーだ.風力発電によって風が堰き止めらることが,局所的な気候変動を引き起こすことはないのだろうか?以下に試算してみる.

単純に考えると最低でも120 GW分の風が止められるのだが,風の通過断面積をS [m^2],風速をU [m/s],空気の密度をρ [kg/m^3] とすると,次の式が成り立つ.

    120E9 = 0.5 × S × ρ × U × U × U

試算に必要な実際の数値を以下の様に仮定する.

 U:欧州における洋上での平均風速は9~10 m/s -->10 m/sとする.

 ρ:空気の密度は1気圧,25℃で1.18 kg/m^3 --> 1 kg/m^3とする.

 風の通過面:風車が利用する空気層の高さを200 m,地面方向の長さをL [m] とする.つまり,S = 200×L [m^2]

これらを最初の式に代入すると,

    120E9 = 1E5 × L

    L = 120E4 [m] = 1200 [km]

この L は,フランスの大西洋側海岸線くらいの長さだ.風力発電所は各地に散らばっているので,高さ200 mの衝立があちこちにあり,その長さの合計が1200 kmに達するということだ.電力への変換効率が100%ではないことを考慮すると,実際にはこれよりも長い範囲にわたって地上付近の風が止まっていることになる.

この試算の問題点は,地上から200 mの範囲に限定したことだ.対流圏の高さは10 kmくらいはあり,上空の風速はもっと早いので,風車下流の風の停滞はマクロ的にはすぐに回復されるだろう.

だが,バタフライ効果はないのだろうか?

 

 

選択的夫婦別姓

高市政権になる前から思っていたことだけど.

伝統的な家族観がどれほど重要なものか,という話はとりあえずしない.専門家や政治家が十分に議論し,強い葛藤の末に,デメリットや危険性もあることを重々承知の上で,メリットを評価し,ギリギリの選択として,この制度を推進するというなら,従う.しかし,現実は違う.推進派の議論が浮つきすぎて賛成できない.中でも「進んだ国では,選択的夫婦別姓を採用しているから」みたいに進んでいる・遅れているの対立で論じるのは論外だ.一般論として,進んだ先が地獄かも知れないのだから.

 

もう一つ気になる論理としては,

選択的夫婦別姓は基本的人権-「個」のアイデンティティ守る重要性 |ニッセイ基礎研究所

という記事にもある「夫婦別姓の利点は、結婚後も自分のアイデンティティとなっている姓を男女が共に維持できることだ。」という部分だ.これを言う最低二人の女性を映像で見たことがある.

姓をどちらにしても良いことになれば,世代を経るごとに姓の意味は限りなく薄くなっていく.家族に対応する呼称がないのだから.子供,孫の代になると姓を自己のアイデンティティに結びつける感覚自体がなくなっていくだろう.選択的夫婦別姓とはそういう社会を指向するものであるにもかかわらず,自分だけはアイデンティティとしての姓にこだわっているのは矛盾している.矛盾を感じないというなら,それは自分中心の感情論だ.ここでいうアイデンティティが業務上のトレードマークだと言うなら,それは法律の運用問題であって,戸籍制度を変えてまですることか.そもそも法律自体はすでに男女平等だ

馬車馬

有名大学に入るには上級国民の親の下に生まれ,たっぷり教育費をかけてもらわないとだめだ.努力したところで,才能が遺伝していないから無駄だ.努力する能力も遺伝だから,自分が頑張れないのは仕方ない.努力しても運がなければ成功できない.成功した奴は努力や才能があったからではなく,運が良かっただけと思え.etc.,  etc.

 

これらは100%真実ではないかもしれないが,まあある程度正しいだろう.頑張る雰囲気に水を差す程度なら構わないが,諦めと無気力がすでに空気になってしまっている.皆が皆そこまで真に受けていないにしても,理性のある人たちはそのように考えるし,人を鼓舞するような言葉は大きな声では言えない.

 

さて,高市早苗である.

彼女は,馬車馬のように働くと言った.これは自分自身と自民党議員に向けた言葉であることは明白だから,「人を馬扱いするな」という批判は的外れだ.しかしながら,ある種の人達が怒ったのは,何か心の鬱屈を突かれたからではないか.そして,また別の人達の心に小さな火を灯したのではないのか.これがこの発言の真意だとすれば彼女は底知れない.意識的にそう考えたかどうかはともかく.

天皇に望むこと

ロシアがキーウに攻め込んだ時,ゼレンスキー大統領は国民を鼓舞し反攻を始めた.逆にもし亡命などしていたら,もっと簡単にウクライナはロシアの領土になっていたのではないか.その時点で国民の精神が折れただろうから.そうなれば,反撃する理由はない.これは精神主義的なことを言っているのではない.ともかく,十分ではないにしても,反攻が可能な程度には装備や組織があってのことだ.

この出来事を見て,まことに遅ればせながら天皇の存在意義に気付くことができた.「象徴」ということになっているが,その象徴の意味は普段何気なく思っている以上に日本人の心の深いところに根付いている.例えば,日本が中国の管理下に置かれることになったとき,天皇はどのように自らを処してくださるだろうか?希望を言えば逃げないでいただきたい.昭和天皇が敗戦を受け入れ,御身をマッカーサーに差し出されたのとは,また違うケースをいくつも想定しなければならないだろうが.

だから,次の天皇に求めることは,親しみやすさとかではない.