中国に接収されたら

森永卓郎氏が,
--以下引用--
「私は丸腰戦略というのを提唱しています。軍事力をすべて破棄し非暴力主義を貫くんです。仮に日本が中国に侵略されて国がなくなっても、後世の教科書に『昔、日本という心の美しい民族がいました』と書かれればいいんじゃないかと」[57] と発言している。
--引用終わり--
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E5%8D%93%E9%83%8E

という発言をしていたというのが,最近少し話題になった.彼ほどの左翼でなくても,中国に飲み込まれることを前提として,頭の中身を今の内から中国シフトしようと思っている人も多い(というかうっかり自分もそう考えそうになる).でも侵略されたらどうなるか,政治に疎い私なりにシミュレーションしてみる.とりあえずマイルドバージョンで.

 

(1)侵略~占領初期
国土が荒廃するような大規模な戦闘は起こらないのではないか?日本にはすぐれた生産設備や(部下としては) 使いでのある人材が多数いるし,一応,世界に対して「侵略ではない」という強弁ができる程度にはしておくかもしれない. そして,従来の統治者を駆逐するまでは大衆の支持があった方がスムーズなので,手荒な真似はしない.でも,本土以上の監視体制は敷き,国外移住はほぼできない,という感じで始まる.

(2)初期~しばらく
大企業には共産党幹部が役員に入り込み,社員は共産党に入るがどうかの踏み絵を踏まされる.党員への露骨な優遇がなされる.おもに党員以外に対して大規模な解雇がある.しかし,党員になったら安泰かと言うとそうでもなく,面従腹背が通用しない.共産党による統治に大なり小なり協力させられ(スパイのようなことなど)て,魂を売ることになり,時間と共に日本人の間に深刻な分断が生じる.共産党に反対する者をあぶりだして「教育」し,逆らえないようにしていく.

(3)数十年先
同化政策がとられる.中国語が公用語となり,日本語は公的な場面では使用されないように仕向けられる.学術的な文書でも第一に中国語,第二に英語となり,日本語は高度・正確・論理的な表現力を失っていくので,日本人としての歴史も保存されない.その過程で時々起こっていた暴動も自然消滅する.歴史教育では,かつて日本の一地方勢力が「漢委奴国王」とかいう金印を授けられたことを根拠に,日本は有史以来中国の属国どころか,自治州だったというように歴史が書き換えられる.

 

森永氏の言うように,平和主義の心優しい民族だったと言う声が一部には出るだろうけど,歴史の流れの中では,決してそのようにならない.誰が語り継ぐというのか?語り継ぐためにはユダヤ人のようにタフになる他ないが,果たしてそれもできるんか怪しい.