入学試験廃止!

無理やり記述式を導入してまで共通テストをする意味はあるんだろうか?

という疑問がそもそもある.共通一次試験導入時は受験競争の緩和という目的があったようだが,大学数が増えた昨今では形骸化している.

文科省は,行く行くは,各大学独自の入学試験をやめさせようとしているのではないか,という疑念が沸いてくる.つまり序列化を促進して,下位大学をつぶそうという意図があるのではないか?

入試の方法が多様化している現状を考えると,これは少し妄想が過ぎるだろう.

ただ,昨今の産業界は,ますます,少数の超優秀な人間以外は従順で実直で,それでいてかゆいところに手が届くような気働きはできる,という人材のみを求める方向に動いているように見える.後者は非正規労働者ということになる.だから,「馬鹿は大学なぞ行かずに高卒で働け.そうすれば労働人口の減少も少しは緩和されるだろう」という考え方は潜在的にある.

外国人を大勢入れるのも,現実には目の前の仕事を回すための単純労働者が欲しいからだ.「日本の若者にはそんな根性がないから期待しない」と言いつつも,では,全員をイノベーティブな人材に育てるかというと,それは無理そうだという堂々巡りの本音の結論として,日本人の低学歴化を推進するという方向に動いているとは言えないか.

 

この辺で止めておこう.