自分だけ知らない?

正月早々書かなくても良い話だけど.愚痴初めである.
他人から良い評価をもらうためには,スウィートスポットのようなものにヒットしないといけない,という気がしてならない.
 
そして,多くの人には常識なのに,自分だけがそのコツを知らないのではないか?と心配する.それを人に聞いてみると,とても当たり前のアドバイスをくれはする.だけど,大事なのはそのように言葉にできる部分ではなくて,無意識の自己表現だったり,あるいはもっと広く,諸々のバランス感覚だったりするのではないか?と疑ってしまう.
 
話が一旦それる.
出展はもう不明なのだが,あるテレビ番組の中で紹介されていたオカルト医療のことを思い出した.確かこんな話である.
特殊な能力に目覚めたその医者もどきの若者が,患者を前にして眠り,寝言で処方箋を述べる.出てくる物質は○○酸のような薬品や○○虫の羽根であったりするのだが,それぞれ厳密に分量や摂取のタイミングが決められている.その通りにすると病気が治るというものだ.
おそらく,現代医学の理屈からすれば,それらの物質はでたらめなのだろう.しかし,人間の身体は大まかには誰も同じだが,厳密には一人ひとり異なるし,その時々で異なる化学過程が生じている.だから,複雑なメカニズムのある部分を絶妙なタイミングで絶妙なバランスで精密にコントロールすれば,あるいは,病気が治ることもあるのではないか?
 
要は,雑駁な理論では説明できないノウハウが存在し,自分だけがそれを知らないということもあるのではないか?ということだ.
 
かくして,森光子が若いころに詠んだように「あいつよりうまいはずだがなぜうれぬ」という不遇感を託つ(かこつ)ことになるのである.
 
そんなことを考える前に正直に努力せよ,って話もありますが.
 
後日注:
この精神状態はまさしく怪しい情報商材に引っかかるタイプですね.気をつけんと.