見世物小屋
ゆたぼんに興味津々
実は50人ほどの不登校児に会っていたとのことなので,見えないところではそれなりに誠実なのかもしれない.とはいうものの,他人の金で観光旅行をし,行く先々の迷惑行為でしょっちゅう炎上している,という側面はある.そして,迷惑行為を指摘された時のキレ方が,親子ともども奇怪なくらい激しい.
興味を引く点はいくつかある.
(1)メディア上ではヒールとなっているのだが,あれだけ批判されていても支援者が現れる.「不登校児を勇気づける」という看板があるからこそ,その善意を心底信じて支援する人だけでなく,本音では信じていなくても信じるふりをして支援して名前を売りたい人も現れるという理屈だろう.少数であっても支援してくれれば生きながらえることができる.
<美しいお題目を唱え,目立つことを何より重視して名前を売り,少数の支援者を得る>
というモデルなわけだが,その際,目立つためなら道徳的に良いことでなくても大丈夫なところが面白い.ただの迷惑系YouTuberだった へずまりゅう は良い看板を持たなかったのでうだつがあがらない(消えた?良く知らない).悪目立ちの限界点がどの辺りにあるのか?これは見どころだ.
(2)批判者とゆたぼん親子,茂木さんの言うことが噛み合っていない.ゆたぼん親子は,学校に通う子供たちひいては社会を支える多数派の人々を下に見る.
多数派を十把一絡げにして,下に見る点では,茂木さんも一見似ている.
茂木健一郎氏 ゆたぼん擁護で「もらい炎上」もバッシング投稿は「あくびしかでない」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
彼らにとって,「多数派」とは自分の考えを持たず,ひたすら他人に合わせることのみに汲々とする哀れな人々のようだが,ゆたぼん案件に関しては的外れだ.中には見識の低い悪口もあるだろうが,大方の批判者は,ゆたぼん親子が学校に通う子供たちをロボット呼ばわりすることに対して,学校に通うことに「も」価値があると主張しているに過ぎない.
それと,あくまでも私の憶測だが,茂木さんは違う世界を見ていると思う.Wikipedia(
茂木健一郎 - Wikipedia)には,進学校から東大理学部,東大法学部,東大大学院理学研究科,理化学研究所,ケンブリッジ大学生理学研究所,ソニーコンピュータサイエンス研究所,と渡ってきた経歴が示されている.超エリートですな.であれば,周りにも学校教育など蹴散らすような天才級の人たちが大勢いたことだろう.彼の,学校に通うことがすべてではないとの主張は,そういった人たちを念頭にしている可能性がある.見ている世界が違うという意味で,ゆたぼん親子と茂木さんとは同床異夢である.結局,三者は噛み合わない.
(3)声変わり前の少年だから何を言っても多少可愛げがあるが,変声期のガラガラ声になったら視聴可能な部分がなくなってしまう.これについては,何か策はあるのだろう.ホリエモンのゼロ高等学園(ゼロ高等学院)に進学するという話も聞いたことがあるが,私は留学するんじゃないかと思う.海外ならアラも目立たないし,なにより,「多様性を認め合う海外で楽しくやってます」と言えるからだ.高校生の年齢だからハーバードなどではなく,適当なところを探し出して何とかするだろう.勿論,他人の金で.
時間差ブーメラン
ルッキズムと私
経験 VS. 学歴(2)
経験 VS. 学歴??
女子会
「駄言辞典」という本の紹介:
https://youtube.com/watch?v=f7qHWVR76kw&feature=share
ポリコレ的にまずい言葉が列挙されている本らしい.10分30秒くらいの所で「女子会」って言葉も要注意だということに言及されている.
「『女性は若い方が良い』という価値観の押し付けになる」という理屈自体はまあ解る.解るのだが,女性自身が「鬱陶しい男は抜きにして,“女の子”だけで楽しみましょ.そうしましょ.」と言い,周りの男性は「いい年こいて女“子”かよ」と心の中で毒づきながらも,その図太さに一種の畏敬の念を覚えながら「女子会ですか,結構ですな.」と調子を合わせる,という構図が続いているとばかり思っていた.
「女子会」という言葉の起源を検索してみたらSPAの2011年の記事が出てきた.
https://nikkan-spa.jp/3080
へ~,最初は読モが言いはじめ,何となくおしゃれなイベントと言うイメージができたというわけか.そこから,10年で価値観が「アップデート」されたらしので,ジェンダー偏見まみれのおっさんもその新しい価値観をインストールせねばなるまい.
妻に意見を求めてみたら,特に強い主張は聞けなかった.その代わり,「成人女性のことも『女子』と言うようになったのは,25年前くらい(90年代後半)だと思う.」という証言が得られた.メディアが女性を持ち上げるために若いことを意味する「子」をつけ始め,それにまんまと乗せられたのが当時の女性だね.